ポイントに亀、列車に遅れ 呉線

十九日午後十時半ごろ、呉市安浦町のJR呉線安登駅に入ろうとした三原発広行き下り普通列車が、構内のポイントが切り替わらず停車。運転士が点検したところ、体長二五センチのクサガメがポイントに挟まっていた。
電気系統担当の社員が駆け付け、約一時間十分後、ポイントを逆方向に替えてようやく取り除いた。カメは既に死んでいた。この間、普通列車は現場に立ち往生。JR西日本広島支社は、乗客七人をタクシーで目的地へ送った。上り一本も三十分遅れ、二本で計六十人に影響が出た。
広島支社によると、カメがポイントに挟まるケースは過去にもあるものの、「ここまでの遅れが出るのは異例」という。

中国新聞地域ニュース '06/6/20