中国でたばこを吸うカメが見つかる
中国北東部吉林(Jilin)省で、たばこを吸うニコチン依存症のカメが発見された。27日、国営新華社通信(Xinhua news agency)が、地元紙の記事を引用して伝えた。
このカメはYunさんという男性のペット。喫煙者であるYunさんが、ある日面白半分でタバコをくわえさせたところたばこを吸い始めたという。 それ以来、Yunさんはカメとたばこを分け合っている。
Yunさんによると「カメは依存症になったようだ。カメの前でたばこを吸うと、カメは水面に顔を突き出し、一服させてやるまでそわそわしている」。記者や近所の人々が集まる中、カメにたばこをくわえさせると、カメはたばこを4分もたたないうちに吸いきった。
吉林省の野生生物保護協会の事務次長は「サルは人間の真似をして喫煙することが知られているが、カメの喫煙は聞いたことがない」としている。
3月28日 AFP
http://www.afpbb.com/article/life-culture/life/2370707/2788759
「見つかる」とか「発見」とかってもんではない。これは動物虐待の一種なのでは?
こんなに堂々とニュースにして楽しんで良いのでしょうか。写真は秀逸ですが。
そもそも野生生物保護協会の事務次長に聞いたところで、そりゃ「カメの喫煙は聞いたことがない」だろうよ。野生でタバコ吸ってたら、それこそ「見つかる」だけど。
絶滅危惧種ヘサキリクガメを公開、違法採取撲滅呼び掛け/横浜
世界で最も希少な絶滅危惧(きぐ)種に指定されている「ヘサキリクガメ」二頭が、十一日から横浜市西区老松町の野毛山動物園で公開されている。昨年末に茨城県で保護されたのを引き取ったもの。希少種を巡っては密輸などの犯罪が絶えず、同園は公開することで違法採取撲滅を呼び掛けたいとしている。
カメは首の下の甲板が船のへさきのように長く伸びているのが特徴で、保護された二頭は体長約三十五センチ、体重約五キロ。野生ではアフリカのマダガスカル島に約四百頭が生息するのみで、密猟されて数十万〜数百万円で取引されることもある。今回の二頭は、昨年末に水戸市内でペット業者が摘発された際に保護されたという。
同園によると、ヘサキリクガメは一九七〇年代に森林伐採の影響などで激減。自然保護団体などが十年以上かけて同島で百六十二頭の繁殖に成功したものの、九六年にそのうち七十六頭が盗まれたという。
同園飼育員の桐生大輔さん(38)は「今回の二頭も、九六年に盗まれたカメが流れてきたのだろう。保護動物を現地に戻す方法がない。環境保全について考えてくれたら」と話している。
2008/03/13 神奈川新聞カナロコ
希少カメの密漁の深刻さをあらためて感じさせるニュース。大量の密輸カメが摘発されるニュースはあとを絶ちませんが、今回のニュースはそんなカメの行く末です。
改めて考えると、ペットとして飼うことを目的に密漁・密輸されるという動物というのは、実は少ないのではないでしょうか。多くは毛皮や牙、標本などのほか、食用(カメでもありましたが)などでしょう。むろん目的はなんであれ密漁は許し難い行為ですが、「殺す」ことが目的でないところに、改めてカメという動物の不思議さを感じました。
ところで、保護したカメを現地に戻すことができないんですか。何らかの取り決めが足かせになっているのでしょうが、それはなんなのでしょう。むう
カメに胃カメラ!水族館の109歳ウミガメ、鉄片誤飲で病院へ―浙江省杭州市
2008年3月6日、浙江省杭州市の「都市快報」によると、同市にある水族館「杭州海底世界」で飼育されているウミガメが誤って鉄片を飲み込んだため、今月5日に市内の杭州市第一医院で異物除去処置を受けた。このウミガメは今年109歳で重さは約70kg、「海底世界」で飼育されて10年になるが名前はなく、「2号」と飼育員に呼ばれている。杭州市第一医院消化内科主任の張医師は、「2号」のレントゲン写真であらかじめ異物の金属片の位置を確認。その後、胃カメラに潤滑油を塗り「2号」の口から挿入した。人間とは勝手が違うウミガメの消化器官に張医師らは試行錯誤を繰り返したが、鉄片に開いた小さな穴に胃カメラの先端を引っかけ長さ4cm、幅3cmの鉄片を取り出すことに成功。所要時間は1時間を大幅に過ぎていた。
「2号」がこの鉄片を飲み込んだのは今年2月3日の朝。来園者がエサをつかんでいたハサミごと「2号」の口に入れたのが原因だという。飼育員は次の日に「2号」を他の病院へ連れて行ったがそこでは胃カメラの挿入に失敗していた。(翻訳・編集/本郷)
3月8日18時46分配信 Record China
中国の人たちがまたカメを大切にしているニュース。まあ日本でもどこでも、109歳のカメが鉄片を飲み込んだら何とかしようと思うかもしれませんが。1時間をかけた内視鏡手術で取り出してしまいました。よかった。
でも2月3日に飲み込んで3月6日に摘出。1ヶ月以上も飲み込んだままで、しかも1度は失敗。カメも災難だったでしょうが、野生のウミガメのおなかの中から大量のビニール袋が出てくるなんて話を思い出すと、このカメのことばかりで喜んでもいられません。
しかし「2号」って。カメなんかには名前をつけないのでしょうか。動物園って。
そういやあ伊豆のアンディランドのゾウガメ達には、魅惑的な名前がいろいろ付けられていました。
キャサリン、エリザベス、、、、、、
しかも甲羅に丁寧に名前が書かれていましたね。カメの名前って難しい。
コロンビアで絶滅危惧種のカメ3500匹の密輸を摘発
コロンビアのマガンゲ(Magangue)で20日、絶滅危惧(きぐ)種のカメ約3500匹の密輸が同国海軍に摘発された。これはhicotea turtleという種で、ガラパゴス諸島が生息地。飼育が禁止されているのにもかかわらず、食用としての人気が高い。北部の国に商品として輸送されようとしていた。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2355188/2663120
【2月27日 AFP】(c)AFP
絶滅危惧種のカメ、なんと約3500匹。なんと食用として。しかもリクガメなのに海軍が摘発・・・それはいいか。
とにかく記事の写真がなんだかすごいです。カメの甲羅がゴロゴロと・・まるでなにか穀物の実のような。 約3500匹とは・・。
とにかく、絶滅危惧種を食うのはやめなさい。むろん、飼うのもだめですが、食うのはやめてください。
日本の淡水性カメ、絶滅の危機 NPO、実態調査へ
カメを見つけたら教えてね――。NPO法人のカメネットワークジャパン(小菅康弘代表)は、東邦大地理生態学研究室(千葉県船橋市)と協力して川や池などの淡水に生息する日本固有のカメの全国規模の実態調査を始める。市民や環境保護に取り組んでいるNPOのほかに、農業や漁業関係者にも情報提供を広く呼びかけている。
カメネットワークジャパンによると、ニホンイシガメやクサガメ、ニホンスッポンといった日本の淡水性カメは絶滅の危機にある。河川や湖沼の護岸化で越冬や産卵ができなくなったり、捨てられて繁殖した外来種のカメにエサとなる生物を奪われていることなどが理由という。
小菅代表は「ウミガメの場合は、追跡調査のシステムがあり、保護対策に役立っている。淡水性カメもこの調査をきっかけに情報の集約や交換が行われるようになってほしい」と話している。
問い合わせや情報は、カメネットワークジャパンへ。
asahi.com 2007年12月31日09時18分
昔、私の住んでいた大阪の片田舎のたんぼや用水路でクサガメを見たことはありますが、あれが唯一の野生ガメ目撃の記憶です。そもそも、たんぼや用水路自体を見なくなっているからなあ。彼らが安心して暮らせる場所は、ほんとに一部になってきているのでしょう。ポイントに挟まったり、ワニガメが出てきたり、遭難者に食われたり(?)、いろいろ受難も多いでしょうし。ニホンイシガメは体が弱いしなー。
ところで、「カメネットワークジャパン」をチェック。
http://kame.uyu.jp/main.htm
日本の淡水性カメの保護を目的としたNPOです。ふーん、日本カメ会議を開催しているのか、もう第9回なのか。
なんか名前に違和感がある気がしてよく考えたら、カメだけ日本語だからだ。でも「日本亀連合」とかだと、なんかふざけてるみたいだしな。とにかく頑張って欲しいです。