捨てられた動物引き取る「駐在さん」/茅ケ崎(神奈川新聞)

 ブームの陰で、飼い主に捨てられるペットたち。そんな動物たちをふびんに思い、手を差し伸べている一人の警察官がいる。茅ケ崎署、西久保駐在所の朝比奈和憲巡査部長(41)。駐在所の自室には水槽や鳥かご、温室などが整然と並べられ、六畳の部屋の三分の一近くを占める。イヌ、ネコ、ウサギ、小鳥、ヘビ、カメ…。赴任してからの三年間で引き取ったものに加え、趣味で飼育する熱帯魚やは虫類もいて「三十種、三けたは下らないかも」。
 街中で見つかったカミツキガメが集中的に報道された影響か、今年はカメの拾得が多い。「カメの背中の模様はきれい…とは言ってもこれ以上増えるとさすがに大変」。体長三十センチ超のミドリガメクサガメ計十三匹が、水槽を揺らし、エサに群がる。
 駐在所の前にはバス停があり、待ち時間にのぞいていく人がいる。学校帰りに立ち寄り、動物との触れ合いを楽しむ子供も多い。

神奈川新聞(2006/08/20)

路上で見つかったカメなどを警察が保護するニュースはよく耳にしますが、その後はどうなるのか。
飼い主に戻されたり、動物保護センターに移されたりなどはまあわかりますが、それも限界。
カミツキガメなどは「処分」されてしまうのでしょう。多分。
そんななか、このニュース。
朝比奈さんすばらしすぎます。でも大変です。

ところで、ちょっと気になる「野生」のクサガメと「落としもの」のクサガメの違い。
池にいれば野生? 道路を歩いていれば落し物?
いや、首輪をつけてれば落し物?  は、ないか。