「カメ農法」で米作り挑戦 九州大で市民ら計画

 アイガモ農法ならぬ「カメ農法」で米作りを――。九州大伊都キャンパス(福岡市西区)の里山保全に取り組む市民グループが、こんな計画をあたためている。付近に生息するニホンイシガメに来春から、雑草や害虫の退治の手伝いをしてもらい、環境教育にも生かす。甲羅にQRコード(二次元バーコード)をつけ、子どもたちが携帯電話で即座に成長の履歴を見られる仕組みもつくるという。
朝日新聞 2006年11月21日17時41分

私が子供の頃には、田んぼでクサガメをつかまえたこともありますが、カメは川か池にしかいないと思っていたので、「なんでこんなところにカメがいるんだろう?」なんて思っていましたが、確かに里山では田んぼも生態系をはぐくむ自然の一部。カメの貴重な生息の場なんでしょう。

さて、今回の「カメ農法」。具体的には、
4枚ある水田を板で囲って1枚に10匹程度入れる。はい回って水を濁らせ雑草の光合成を阻む▽昆虫や小さな雑草を食べる▽ふんが肥料になる、といったアイガモのような効果を期待する。
ということで、もともとは、水田に入ったカメを見て兵庫県篠山市の農家が思いついた農法だそうです。しかし、カメたちはアイガモと比べるとその労働力の差(小ささ)は歴然。基本的には寝てますから。日中は。
記事でも、
ある程度の効果があったものの、カメが板沿いばかりを歩くなどの難点があったという。
だそうです。きっと日向ぼっこしたかったんではないでしょうか。そこで提案。
田んぼの真ん中あたりなどに数箇所、甲羅干しできる陸地をいくつか設けておく。
これでいかがでしょう?    さらに働くなるだけか・・・・?


「農法」なんていって期待しちゃうとつらいかもしれませんが、とにかく、イシガメたちの貴重な生息の場として里山の水田を守り、田んぼにとってもいいことがちょっとでもある。ちょっとでも。ということなのでしょう。とてもすばらしいことです。あまり、システマティックになりすぎないことを期待しますが。