カメ1600万円相当盗む 浜松、会社員を逮捕

 観賞用の高額のカメを大量に盗んだとして、新居署は29日、建造物侵入と窃盗の疑いで浜松市天竜区春野町宮川の会社員の男(28)を逮捕した。
 調べでは、男は10月4日午前2時半ごろ、湖西市内のカメ販売業の男性(51)の飼育小屋のガラス戸を割って侵入し、観賞用のカメ約70匹(計約1600万円相当)を盗んだ疑い。男は趣味で相当数のカメの飼育と販売をしていたとみられ、「カメが欲しくて盗んだ」と容疑を認めているという。
 盗まれたカメは、中国原産のマッコードハコガメ(1匹約50万円)13匹や、米国原産のフロリダハコガメ(同約40万円)数匹など10数種類で、甲らの長さは約3―35センチ。ほとんどは小屋の中にある水槽で飼育されていた。
 被害に遭った男性は10月4日午前0時ごろ小屋を離れ、同9時ごろに戻り異変に気付いたという。男性はインターネットでカメの販売をしている。被害の内容を書き込んだホームページを見た同業者が同署に容疑者に関する情報を寄せた。
 カメは現在、男性の元に戻っていて、男性は「繁殖に必要な親ガメが盗まれたので困っていた。見つかって本当に良かった」と話した。

(静岡新聞 2007/11/30)

「観賞用」のカメって・・・・ 熱帯魚とかならまあそういう扱いかもしれませんが、カメもその部類なのでしょうか。
それはそうと、カメ1600万円相当ってすごい。70匹で1600万円相当。単純に割って一匹23万程度。それだけ繁殖も難しいということなのかもしれませんが、カメを頑張って繁殖すればそれだけの稼ぎにはなるということ。ワシントン条約で制約のあるホウシャガメなどは100万円以上で取引されているようなので、ある意味条約以前からの個体を繁殖している人はさぞかし大儲けかと思いきや、なかなか難しいようです。そりゃあそうだわな、そんな簡単に繁殖できれば、絶滅危惧種になんてなりません。
考えてみると、ペットの動物や繁殖している動物が金銭目的で盗まれるのって、カメ以外にはあまりないような気が。あんまり動かないし、かさばらないし、保管するのにそれほど手間がかからない(ような気にさせる)し、それでいて良い値段がするというのが、盗まれてしまう要因なんでしょう。改めてカメって不思議な生き物です。
あれ、盗んだ犯人の言い分は、「カメが欲しくて盗んだ」??カメが好きというだけで70匹盗んだとすれば、相当のカメ好きです。カメじゃなくてカネでしょう、欲しかったのは。

カメがなんでそれだけ高いのか。それはそれだけ希少だということで、それを忘れてはいけませんね。カネはともかく、繁殖がいろいろなところで行われれば、それは良いことなのだと思います。密漁、密輸はもってのほかですが。