ワニガメは生き延び、カミツキガメは殺処分 /愛媛

 伯方署が6月にカミツキガメを捕獲したのを皮切りにこの夏、危険なカメの捕獲・保護が県内で5件相次いだ。一方、カメの種類によって適用される法律も違い、保護の後に飼育が許可されたり、殺処分が待ち受けたり“運命”はまちまち。
 カミツキガメは北米・中米原産。甲長約50センチまで育つ。攻撃的でかまれれば大けがをする。ワニガメは米国原産。甲長80センチ、体重100キロを超すことも。おとなしいが、あごの力はカミツキガメ以上。
 同じカメでも、適用される法律は分かれている。カミツキガメ外来生物法の特定外来生物ワニガメ動物愛護管理法指定の危険動物。それぞれ環境省、知事の飼養・保管許可がいる。渡部成二・同署副署長は「同じカメでもワニガメは生き延び、飼い主がないカミツキガメは殺処分が待つ。何とか動物園や愛好家が許可を受けてくれないか」と表情を曇らせる。
 県内で見つかった2匹のカミツキガメは現在、今治市の愛好家男性(40)が飼養許可を申請中。「人間が勝手に輸入し、都合が悪くなったら処分するのは納得できない。四国で今後見つかるカミツキガメも保護したい」と語る。環境省高松事務局は生態系保護の見地から「新たにペットとして飼うことは原則できない」とするが、この例は「動物愛護の観点から里親として」飼養許可を申請しているため、同省で審査中という。

毎日新聞) - 9月10日18時1分更新

あいまいにしか理解していなかったカミツキガメワニガメの取り扱いの違いをきちんと整理してくれました。
へー、なるほど、そうだったんだあ。
っていうか、環境省の人もいろいろ考えたんでしょうが、改めて冷静に考えるとへんな話だ。
とかく、カメに罪はありません。重ね重ね重ね。
四国で今後見つかるカミツキガメを保護したい」… うーん、力強いコメントだ。