書籍紹介 「オウエンとムゼイ」

イザベラ・ハトコフ (著), クレイグ・ハトコフ (著), ポーラ・カフンブ (著), ピーター・グレステ (写真), ベッキー (翻訳)
日本放送出版協会 (2006/11/25)

これは、信じられないようなほんとうの話です。2004年12月、東南アジアを大津波が襲いました。そのとき、お母さんとはぐれてひとりぼっちになってしまった赤ちゃんカバは、大きな大きなゾウガメを母親がわりにして、生きていくことにしました。すると、なんとその年老いたゾウガメも、このかわいそうな赤ちゃんカバをやさしく受け入れてくれたのです。いまではふたりは離れられない仲になっています。このニュースは世界じゅうをかけめぐり、人びとの心をくぎづけにしました。ニュースに感動した父と娘は、このすばらしい物語を本にしようと決心しました。そうしてできあがったのが『オウエンとムゼイ』なのです。
(「BOOK」データベースより)

本屋で見ました。

ベッキーの初翻訳というところも気になりますが、とにもかくにも内容です。
大きなゾウガメと小さいカバの友情(親子愛?)の話。これが空想の絵本ではなくて、本当の話、何しろ写真集なんだからほんと驚きです。仲睦まじく寄り添うゾウガメと子供カバの姿は一見に値します。
その背景にある津波という災害、カバを助け出した人々、そして受け入れた動物園にたまたまいたゾウガメ。いろいろな出来事が重なって、偶然出会った二匹。幸せそうで、でも少しさびしげな二匹の姿に心が揺れました。

世界中をかけめぐったニュースの割に、私は知りませんでした。
これだけ感動した風なわりに、立ち読み失礼。