子ガメ海へ 福岡・勝浦海岸で3年ぶりにふ化(西日本新聞)

福岡県福津市の勝浦海岸で26日夜、アカウミガメの卵がかえり、体長5センチほどの子ガメ約70匹が海へ泳ぎだした。勝浦海岸でのふ化は約3年ぶり。
地元でウミガメ調査をしているボランティア団体「福津市ウミガメ特捜隊」によると、ふ化した子ガメは、今季最初に産卵を確認した6月29日の卵117個の一部。
ちょうどこの日、海岸に漂着した注射器などの医療廃棄物を特捜隊員らが回収したばかり。隊長の秦信男さん(73)は「きれいになったから、はいだしてきたのかな。いずれにしろ、ほっとしました」と目を細めていた。

(2006/08/28付 西日本新聞朝刊)

世の中、タマゴを盗掘するような変な人もいるので、ウミガメを保護するためにタマゴを掘り出して保護施設で孵化させ、人の手で放流するということも必要なんだろうけれども、やはり夜が更けた頃、砂から這い出してきた子ガメが海に向かって歩きだす、という光景が見たい。
今月の初めには、釘の落とし穴で特捜隊メンバーが怪我をするという卑劣な事件もありましたが、特捜隊の皆様がんばってください。陰ながら応援しています。

ちなみに「うみがめ課」のある町、津屋崎町福間町と合併して上の福津市になりましたが、「うみがめ課」はなお健在とのこと。うみがめ課とウミガメ特捜隊が連携してウミガメを送り出す福津市。すばらしいです。
福間町の「福」と津屋崎町の「津」で「福津市」というのは若干安易なので、この際、この勢いで「うみがめ市」はどうでしょう。