ウミガメ保護へ回遊先を追跡 名港水族館、1歳子亀に発信機

 絶滅の恐れがあるアカウミガメの太平洋回遊ルートを調べている名古屋港水族館は、同水族館生まれの1歳になる子亀35匹を今月下旬、ハワイ諸島の西方約250キロの海域で放流する。
 アカウミガメは日本の太平洋岸の砂浜で産卵し、ふ化した子亀は北太平洋海域を東に移動しながら回遊。日本沿岸では成長過程にあるアカウミガメが見つかったことがないため、太平洋で約20年ほど過ごした後、日本に戻って産卵するらしいが、詳しい回遊ルートは不明のままだ。
 同水族館はアカウミガメの保護に欠かせないルート解明のため、米海洋大気局(NOAA)と協力して、2003年から5回にわたって計100匹余りのアカウミガメを房総半島沖やハワイ沖で放流してきた。今回もマッチ箱大の小型電波発信機を、30センチほどに成長した甲羅に取り付け、電池が持続する約1年半の間、回遊ルートを追跡する。

中日新聞) - 10月19日11時50分更新

専門の方々がやっていることなので特に問題はないのでしょうが、自分がどこで生まれたかも良く知らず、1歳のときにいきなり船に乗せられてハワイ沖で離され、将来ちゃんと日本に戻ってこれるのかちょっと心配。感覚的には。
ウミガメのような野生生物には、生まれつきGPS機能が体に組み込まれているのかな。