中国でヒョウタン形のカメ、遺伝子突然変異が原因か

 [淮北 24日 ロイター] 中国・安徽省の淮北で24日、甲羅がヒョウタンのような形をしたカメの姿が撮影された。
 現地紙は地元住民らの話として、遺伝子の突然変異が奇形の原因と考えられていると報じた。

6月25日14時1分配信 ロイター

ちょうど1年ほど前、このブログで、カナダでひょうたん型のカメが見つかった記事を紹介しました。
この時は、プラスチック製の包装材のせいで成長が阻害された結果、ひょうたん型になったという悲しい悲しい話でしたが、今回は、「遺伝子の突然変異」ということで片付けられています。
「遺伝子の突然変異」=原因はよくわからん
だと思うので、ひょっとすると今回も外的な原因があるのかもしれません。

いずれにせよ、みんなこういうニュース好きだよなあ。

犯人はカメ-JR五位堂駅 信号変わらず 

8日午後7時半ごろ、香芝市五位堂のJR和歌山線五位堂駅で、下り線の信号が赤のまま変わらなくなり、王寺発高田行きの普通電車が発車できなくなった。
構内のポイントにカメが挟まり、ポイントが切り替わらなくなったのが原因で、駅員がカメを見つけて“救出”。約30分後に信号は復旧、普通電車は26分遅れで出発した。
同駅で停車していた普通電車のほか、下り線のもう一本に遅れが出て、約600人に影響した。

(2007.6.10 共同通信)


ポイントにカメ、いつまでも赤信号 奈良のJR

 8日午後7時半ごろ、奈良県香芝市五位堂6丁目のJR和歌山線五位堂駅で、下り線の信号が赤のまま変わらず、王寺発高田行きの電車(6両編成、乗客約400人)が出発できなくなった。駅係員が調べたところ、線路を切り替えるポイント部分にカメ1匹が挟まり、死んでいた。この影響で、下り線2本が最大で約30分遅れ、約600人に影響が出た。

JR西日本によると、同駅周辺には池や川があり、カメが多くいるという。

朝日新聞 2007年6月8日(金)21:54

去年からも、カメのポイント挟まりは報じて参りましたが(詳しくは2006年9月7日の記事参照)、今年もカメがポイントに挟まる季節です。
だいたい、死んでしまうケースが多いこの事故。今回のカメさんは救出されたのか、死んだのか媒体によって違うので、気になって眠れません。
挟まって死んでいたのが「救出」されたということ?それって「救出」か?
どうなんでしょう。そこんところ。
ああ気になる。

当ブログでは、逐次カメのポイント挟まり事故を追っていきたいと思います。

カメ命拾い3千キロの旅 中国で僧侶が放流 父島で保護

 中国・広東省で危うく食用になるところを地元の僧侶に救われ、海に返されたウミガメが今月中旬、小笠原諸島(東京都小笠原村)の父島に上陸し、産卵した。NPO法人エバーラスティング・ネイチャー(本部・横浜市)が運営する小笠原海洋センターが、カメの甲羅に書かれた地名や日付をもとに確認した。放流地とは直線距離で約3000キロ離れており、カメを救った尼僧の釈文敬(シー・ウェンチン)さん(82)は「カメが日本で無事でいることが分かって、とてもうれしい」と話している。

 同センターの山口真名美所長によると、メスのアオウミガメで、甲羅の長さは約90センチ、体重は120キロ余り。父島・二見湾内の砂浜に14日夜、上陸した。翌日も同じ場所に上陸したが、砂が少なく産卵できない浜だったためセンターの施設で保護したところ、16日に77個の卵を産んだ。

 小笠原では、アオウミガメが漁業の対象になっているが、カメ漁師に捕まることもなかった。

 甲羅には「広東」「普善庵」「徐聞」などの漢字が赤く彫り込まれていた。山口さんは、知人で北海道大大学院に留学中の中国人女性、任敏儀(レン・ミンイー)さん(23)に相談した。任さんがインターネットで調べたところ、中国の現地紙「羊城晩報」が今年1月中旬、広東省徐聞県にある普善庵という寺の僧侶がウミガメを助けて海にもどしたという記事を掲載していた。

 同紙によると、商人がウミガメをレストランに売ろうとしているのを知った僧侶が4500元(約7万2000円)で買い取り、地名や日付などを甲羅に記して翌日海に放した。

 朝日新聞が任さんに問い合わせてもらったところ、カメを救ったのは尼僧の釈さんと分かった。寺関係者の話では、同寺はウミガメを何頭も救ってきたが、今回は特別に大きく、みなでお金を集めて買い取り、寺で一晩保護したうえ、海に返した。放流してもウミガメは何回か岸に戻ってきたが、やがて海に消えた。放流地の港では、数百人の群衆が沖へ向かうカメを見守り、お祭り騒ぎだったという。

 山口さんは「中国本土で放されたウミガメが小笠原まで泳いできたこと自体、非常に珍しい。しばらくセンター内で保護してさらに産卵を見守り、8月上旬をめどに海に返したい」と話している。

 日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市)によると、ウミガメの個体を識別するには通常、体に取り付けたプラスチック製や金属製の標識が使われる。今回のように、甲羅に書かれた文字で同じ個体と分かるのは珍しいケースという。

朝日新聞 2007年05月22日12時22分

カメが取り持つ日本と中国の関係。
野生生物にとってみれば国境なんて関係ないんだよなあ、ということを改めて思い出させてくれるニュースです。


しかし、ちょっと気になるのは、中国のお寺。
助けるところまではすばらしいと思いますが、なぜ甲羅に省の名前やら寺の名前やらをやたらと書く。しかも彫る。

「私たちが、あなたを助けたのですよ。恩返しをするならば、広東省徐聞県の普善庵ですよ。お間違いなきよう。」
ということなのでしょうが、、、、


カメを助けて恩返し、日本の昔話はやっぱ中国に起源があるんだろうなあ、ということも、改めて感じました。
まあ、基本は仏教思想なのでしょうが。

カメを放生、子どもの成長祈願 大津・園城寺で千団子祭

 子どもの健やかな成長を願う「千団子祭」が16日、大津市園城寺町の園城寺で始まった。国の重要文化財鬼子母神像が祭りの期間中だけ公開され、長寿にあやかってカメを池に放す放生会が営まれた。

 午前10時から、僧侶18人が、鬼子母神像を祭っている護法善神堂で読経した。市民らが次々に訪れ、静かに手を合わせていた。

 この後、同堂そばの池では、親子や近くの幼稚園児らが僧侶が祈とうしたイシガメを竹製の滑り台に乗せていった。大津市馬場1丁目の主婦馬場伸子さん(46)は「子どもが元気に育ってほしいと願いを込めました」と話していた。

 境内には苗木や食べ物の出店が数多く並び、多くの人たちでにぎわった。祭りは18日まで開かれる。

京都新聞 Kyoto Shimbun 2007年5月16日(水)

東南アジアなどでは、お寺の池に亀を放す放生が良く行われているようですが、日本にもあるんですね。
ちょっと調べたら、江戸時代などには各地で行われていたそうです。

このニュースの園城寺ではイシガメですか。いいですね。私の一番好きな亀です。


アカミミ、カミツキ、ワニでも放生には違いないですが、今や、アカミミはともかく特に後の二つはお縄になりますから、やめましょう。

人工衛星でカメを追え! 第一回ウミガメ・レース

[サンノゼ (コスタリカ) 28日 ロイター] ビリーという名のオサガメが、第一回ウミガメ・レースで優勝した。このカメはコスタリカからガラパゴス諸島までを時速5〜6キロで泳いだ。

タグを付けた11匹のカメを衛星技術で追跡した結果、ビリーは他の群れを引き離して一着になった。2匹はスタートラインを越すのに失敗し、別のカメ、パープル・ライトニングはコースから何マイルも逸れてしまった。

およそ60万人が2週間にわたる太平洋マラソンを観戦するため、ウェブサイト(www.greatturtlerace.com) にアクセスした。このレースは、過去20年間に95%も減っているこの種のカメへの関心を高める目的で開催された。

レースを共同開催したコンサベーション・インターナショナルの広報担当者リサ・ベイリーさんによれば、コーヒーテーブルぐらいの大きさのカメたちは、恐竜の時代からいると言われているが、誤って漁船に捕らえられたり沿岸開発のため生息環境を失ったりして、絶滅の危機にさらされているそうだ。

主な営巣地である北コスタリカのプラヤ・グランデでも、1989年に産卵にあらわれたカメは1500匹いたが、今年はたったの50匹だったと彼女は言う。

500マイル (805キロ) のレースは、昨年2月にタグを付けられて放されたカメの軌跡を追う、仮想空間でのリプレイだ。

スポンサーは亀を支援するために2万5000ドルを支払い、そのうち1万ドルは衛星追跡タグのために使われた。収益の一部は営巣地の土地を買い、開発者から守るのに利用されるそうだ。

優勝したビリーはカリフォルニア州オーシャンサイドのビルフィッシュ (くちばしや鼻部が突き出た魚類) 研究オフィールド・センターの支援を受けていた。準優勝はステファニー・コルバートル。コメディアンのスティーブン・コルベアにちなんだ名前で、このカメの様子はコメディ専門TVチャンネル「コメディ・セントラル」のコルベアの番組でレポートされていた。
べイリーは、レースで収集された情報は科学的な目的を持っていると語った。 「人目を引こうとしているだけではありません」と、彼女は言った。


[ 2007年05月01日 06時16分 ] excite ニュース

4月19日にお伝えした記事の続報です。ついに情報化社会もここまで来ました。
地球レベルでの野生の営みを賭けレースの対象にするとは。いろいろ考えさせられるニュースです。


人が壊してきた地球の自然を守るためには、ここまでして人の関心を集め、お金を得ないといけないのか。地球環境保護は、こんなような人の監視のもとで行われないと行けないのか。
確かに賛否両論あるテーマだと思います。
賭けの参加者には、自然環境保護ということには別に全く興味のない人たちもいるのだろうし。どこかにかならず、「レース運営」というような視点が入ってしまうだろうし。スポンサーがついているということも、なんだか変な感じがするし。


とはいいながら、ウミガメの回遊から海や海岸の環境保護という関心を引くという点では、かなりのナイスアイデアだとも思います。
レースのホームページは確かに面白い。(一度ご覧あれ)
グレートタートルレース ホームページ


将来、このようなレースをしなくても済むことを目標にレースが続けられればいいのかな。

んっ?  矛盾・・・


ちなみに1位だったビリーは掛け率は8倍、2位だったステファニー・コルバートルは掛け率6倍でした。

ウミガメ上陸で車両乗り入れ規制

 新宮市環境省熊野自然保護管事務所は、アカウミガメが上陸、産卵する可能性のある5月1日から9月末まで、同市から三重県熊野市にかけての吉野熊野国立公園内の海岸への車両乗り入れを規制する。期間中、地元自治体や新宮市三重県紀宝町などでウミガメの保護活動に取り組む民間団体と共同で巡回監視をする。

 公園内への車両の乗り入れ規制は、自然環境保護や動植物の生息環境の悪化防止を目的に全国で行われている。違反すると50万円以下の罰金か6カ月以下の懲役が科せられる。

 環境省などの調査では、4輪駆動車が砂浜を走行すると地表から15センチの深さでタイヤ1本当たり約100キロの重さがかかる。ウミガメの卵があれば割れる上、ふ化直後の子ガメはわだちを越えられないため、海にたどり着けなくなり死んでしまうという。

(紀伊民報)'07/04/22

今年もいよいよ始まりますウミガメの季節。

冬の間、亀の冬眠とともにニュースも途絶えておりましたが、
春になりようやく、ちらほらニュースが出てきたかなあ、と思いきや、
はや、ウミガメのニュース。

ウミガメの産卵のある海岸に車輌で乗り入れるなぞ、もってのほかですが、
なるほど、記事にあるとおり、卵が割れるだけではなく、わだちの問題もあるんですねえ。

昨年は、産卵が少ない少ないというニュースばかりでしたが、
さて、今年はどうなるでしょうか。

カメ11匹の大レースで賭け  ガラパゴスまでの回遊追跡

ジブラルタル19日PRN=共同JBN】パーティーベッツ・ドットコム(www.PartyBets.com)19日、珍しいカメのレースでの賭けを提供すると発表した。グランドナショナルのレースは忘れて、今度は11匹のメスのオサガメがコスタリカから太平洋のガラパゴス諸島まで、例年の回遊をカメに装着した追跡機器で見守る「カメの大レース」に焦点をあてる。レースの進行は同ウェブで追跡できる。

 このレースは世界で最も大型で美しいが(絶滅の危機にある)このカメの窮状を強調するために開催されるもので、「ジュヌビエーブ」と「ステファン・コルバートル」と命名されたカメのレースはすでに始まっており、賭け率6対1で優勢とみられている。ジュヌビエーブはサメとの戦いで闘争に強くなっているとの見方があり、一方のステファン・コルバートルは参加した中で最も大型のカメである。

 パーティーベッツ・ドットコムのスポークスマンは「どのカメがガラパゴスに泳ぎ着けるだけのパワーを持っているかの賭けに、金を賭けたいという人からの問い合わせが殺到している。ダーウィンは進化論の多くの部分をこの有名な島でつくり上げており、この適者生存レースは多くの人の想像力をかき立てるだろう。このレースにはピザ休憩はなく、参加しているのはスーパータートルズニンジャタートルズではない」と語っている。

 同スポークスマンはさらに「カメの形態の研究などこれまでにやったことがなかった。考慮に入れた要因はコンディション、体重、スピード、抱卵歴などである。どれもが勝者を決めるカギになりそうだ。しかし最大で体長6フィート(約1・8メートル)体重2000ポンド(約900キロ)以上に成長することがあると言われるメスのオサガメの場合は、実際に『スターターの号令で一斉にスタート』ということにはならない」と述べた。

 このレースはさまざまな組織が主催、後援しており、重大なメッセージを伝えるものである。メスのオサガメの生息数は1980年の推定11万5000匹から現在は約4万3000匹にまで減少している。

 www.PartyBets.comは公式結果に基づいて支払いをする。

 ▽PartyBets.com:「カメの大レース」だれが勝つか。

 掛け率は以下の通り。

 ステファニー・コルバートル6対1

 ジュヌビエーブ6対1

 タートレオシティー7対1

 フリーダム7対1

 サフィラ8対1

 チャンピロ8対1

 ビリー8対1

 パープルライトニング9対1

 ウィンディー10対1

 サンデー16対1

 ドレクセリナ16対1

 PartyBets.comはPartyPoker.com、PartyCasino.com、PartyBingo.com、PartyGammon.com、Gamebookers.com、EmpirePoker.comを含むパーティーゲーミング(PartyGaming Plc)のオンライン製品スイートの人気サイトのひとつである。

(共同通信PRワイヤー)(07・4・19)